農業LABブログ

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【解説】有害線虫はどうやってあなたの畑に入るのか

タイトルの通り、どうやって自分の畑に悪い線虫がやってくるのかというお話です

 

 

 

 

線虫は歩いてこない

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イラストのように線虫には足が生えていませんから、

線虫自らがあなたの畑を訪問することはありません

ほとんどは人が原因で入ってきます

ではどのように侵入してくるのでしょうか?

 

農機具の貸し借り・よその農家さんの出入り

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可能性が高いのがこれです

農機具を貸し借りした場合、丁寧に土を落とさずに貸してしまった

仲の良い農家さんが「今年は調子どう?」と作業中に泥付きの長靴のまま畑に入って来てしまった

その土の中に有害な線虫がいて、侵入・定着してしまうというパターンです

 

 

通販で作物の苗を購入して植えた

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ネットショッピングが当たり前の時代になって、色々な作物の苗が簡単に手に入るようになりました

きちんとした育苗業者であれば良いのですが、良くわからない業者がいるのも事実

ましてや海外の苗を個人で輸入販売している場合は要注意です

輸出入の検疫を受けているか(証明書があります)、育苗時に消毒した培土を使用しているか確認しましょう

 

 

観光客が畑に出入り

春~秋にかけては目に鮮やかな花畑になるところもあるでしょう

そこには遠目に見るだけでは満足できず、畑の中に入ってきて撮影会をしてしまう方もいらっしゃいます 何軒の畑をはしごしているか分かりません 靴についた土から侵入します

SNSで拡散するのは良いですが、線虫まで拡散されたのではたまりません

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観光シーズンに限らず立ち入り禁止の看板などで対処しましょう

 

まとめ

線虫の畑への侵入は人の出入りや種苗などが原因なので防ごうと思えばある程度は防げます

一方で畑を借りる際にすでに侵入・定着してしまっていることもあるので、その場合は分析機関に依頼するか、ご自分でプランター分の土をもらってきて予定作物を栽培して被害が出ないか確認するなどもひとつの手段です