以下のリンクのように参政党議員さんの投稿によってやや炎上しましたが、基本的には防除が必要な害虫です
農業が専門分野の方ではないので生物農薬と勘違いしたのかな?
ジャンボタニシを完全に制御して除草させることが出来たら夢のような技術ですが、まだまだ害虫の域を出ないですね
今回はジャンボタニシ(以下、JT)の防除について考えてみたいと思います
比較的実施しやすいものを中心に取り上げますので、他の方法も知りたい方は以下の農研機構のリンクが詳しいのでご覧ください
防除水準
聞きなれないかも知れませんが、どのくらいJTを見かけたら防除した方が良いのかという水準になります
概ね移植してから2-3週間の間で1平方メートルあたり1.5~2.5個体程度いたら防除すべき水準となっています(http://www.jppn.ne.jp/jpp/bouteq/bojosuijun_data/suitougaichu.pdf)
なので、見かけたらほぼ防除すべきということになります
防除方法
石灰窒素
一時的に水生生物毒性を発揮する石灰窒素で防除する方法です
手順としては
1. 荒起こし
2. 湛水(3-4日)
3. 石灰窒素施用(30kg/10a)
4. 湛水(3-4日)
で防除する方法です
ただし、JTの活動温度+防除に適した水温が15~17℃程度なので、防除効果を高くするためには九州地方など春先でも比較的暖かい地方や遅植えする地域に限られます
また、石灰窒素の施用で窒素分が投入されるので施肥設計の見直しや石灰窒素投入から7日以上空けて水稲を移植しないと薬害の恐れがあります
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農薬
スクミンブルー
リン酸第二鉄を有効成分とするJT用農薬です
いつでも使えて他の生物への影響が少ないのが魅力です
ネーミングはスクミリンゴガイ(JTの正式名称)がブルー(憂鬱)になるというところでしょうか
スクミノン粒剤
収穫60日前まで使用できる粒剤です
こちらはメタアルデヒド系の化学農薬で麻痺効果+収縮効果で死亡させる薬剤です
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同系統でジャンボたにしくんやジャンボタニシ退治粒剤などがあります
そもそもジャンボタニシがいるか分からない場合
簡易な捕獲器が考案されていますので、こちらで捕獲してみると良いでしょう
ペットボトル型捕獲器
https://www.city.taku.lg.jp/uploaded/attachment/12092.pdf
苗箱型捕獲器
https://www.city.taku.lg.jp/uploaded/attachment/12094.pdf
またタニシとの見分け方も以下のリンクで紹介されています
スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)の防除対策について - 多久市ホームページ