以下のニュースをみつけて、「植物工場ってまだ投資先として機能してるのか...!」
と失礼ながら思いまして、植物工場の経営は今どうなっているのか少し調べました
今回の出典は主に
「R2 大規模施設園芸・植物工場 実態調査・事例集(一社日本施設園芸協会)」
を参照しています
植物工場って黒字化できてる...?
農機大手のクボタが投資するってことは黒字化できる見込みがあるってことなのだろうか?
植物工場の決算状況を見てみると、全体の30%くらいは黒字経営できているようです
補助金なども入っているでしょうが、植物工場が流行した当初は10%くらいでしか経営が成立しなかった状況を鑑みるに大分経営改善してきているように思います
もちろん淘汰されてきた結果、黒字経営できる企業だけが残って黒字化企業の割合が増えている可能性もあります
完全人工光型の黒字率は低め
植物工場といえば収支のネックになるのが光熱費、特に光源を太陽にするかLEDにするのかで使用エネルギー量は桁違いでしょう
黒字化率は...
太陽光型:42%
併用型:17%
人工光型:18%
との結果になっています
圧倒的に太陽光型が多いですね
ここ最近で光熱費の料金は上がっているので、こういう情勢だと太陽光型は影響が少なそうですね
何の野菜を作って儲けているのか?
ひと昔前は葉菜類一択でしたが、
太陽光型ではトマトが全体の56%を占めてトップ
併用型ではトマト・花きがそれぞれ25%を占めており、
人工光型ではレタス類が84%と圧倒的です
このあたりが黒字化率の鍵を握っていそうですね
やはり、高単価作物を安定生産できると黒字化しやすいのは間違いなさそうです
ちなみに人工光型でトマトは0%です
私の経験ですが、密閉空間+LEDだとトマトは正常に生育しませんので、環境条件で栽培できる作物に制限がかかることもありそうです
おわりに
勝手に終わっていると思っていて大変失礼しました
知らない間に技術は進み、栽培される作物も光の取り方も変わってきたんですね
私も水耕栽培を少しやってみたくなりました