農業LABブログ

なんとなく勉強した感じになるブログ

【解説】小さな生き物の撮影機材

農業関係の仕事をする上で生き物観察は欠かせません

特に農業害虫は小さいので、マクロ撮影がメインになるかなと思います

 

ということで、個人的におススメのカメラや機材などを紹介していきます

(完全に趣味の領域ですが...笑)

 

 

屋外でのデジカメ撮影はこれで決まり!

 

防塵・防水・耐衝撃を兼ね備えたカメラ、オリンパスのTGシリーズ

現在はTG-6が最新機種ですが、オリンパスがデジカメ事業を売却したので、この先のシリーズが出るかは分かりません

このシリーズは環境耐性の高さだけでなく、マクロ撮影に特化している部分で小さな生き物を撮影する上ではほぼ最強の特化型機種と言えます

マクロ撮影に加えて、顕微鏡モード、深度合成撮影、水中撮影と色々な場面で活躍します

私が使用しているのはTG-5、これに加えてアクセサリーのディフューザーを付けています フラッシュを使用するときにカメラの左上がフラッシュするのですが、小さいものを撮影するときは光が左上からのみ当たって変な光加減になってしまいます

そのため、光を分散させて均一なフラッシュをあてるための機材がディフューザーになります 小さい害虫(アザミウマやアブラムシ)も余裕で撮影できます

作例 葉の裏についたカメムシの卵

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サイズ比較用に500円玉と撮影

 

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顕微鏡深度合成モードで撮影

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水中の撮影も出来るので田んぼの中も撮れます

 

趣味として撮影するならOM-D E-M1+LAOWAがオススメ

 

個人的には深度合成撮影も出来て画質も良く、ミラーレスで軽いのでオススメです

純正のマクロレンズもそこそこ良いのですが、より小さいものを撮影するのにオプションとして他社のレンズを装着した方がより良いです

私はマウント(他メーカーレンズを装着する接続パーツ)をつけてLAOWAのマクロレンズでより小さい生物を撮影できるようにしてます

 

作例

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土壌中のアヤトビムシ

 

屋外で顕微鏡観察するならコレ!

 

屋外で20-30倍程度で顕微鏡観察するなら、ニコンのファーブルシリーズがおすすめです

ただ、TG-5が優秀なので購入したもののあまり使用していません^^;

お値段も手ごろなので、水中のミジンコなどを網ですくって観察するとかなら、ファーブルシリーズが良いかと思います

デジカメと上手く合わせれば接眼レンズ越しで撮影もできます

 

 

本格的な顕微鏡の購入を考えるならAmscopeがオススメ

 

金額が数万円台からあり、USB接続カメラのオプションもあります

撮影用のPCソフトはAmscope独自のソフトウェアですが深度合成などの機能も標準搭載なのでフォトショップなどの追加購入は必要ありません

生物顕微鏡と実体顕微鏡でカメラは共有できるので2台あっても良いかなと思います(完全に趣味沼ですが...)

 

 

作例

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ネギのさび病-低倍率

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ネギのさび病-高倍率

 

おわりに

小さな生き物の世界を覗くと小さなお庭や畑が無限の広がりを見せます

面白い生き物や発見が沢山ありますので、ぜひご家庭に1台の顕微鏡、マクロ撮影機材を置いて生物観察ライフを充実させてください

ちなみにこちらの本を読むとモチベーションが上がるとともに、撮影方法のイロハも学べます 私もこの本を読んで技術的に磨きがかかりました(ただ使用している機材がマニアックです)