もしかしたら、今後のイモグサレセンチュウ問題に役立つかもしれない論文を見つけたので、ご紹介です
イモグサレセンチュウの全体的な記事は以下
論文名
Propagation of Ditylenchus destructor on garlic storage leaf
(イモグサレセンチュウのニンニク貯蔵葉での増殖)
フリーで見れるので、読んでみてください
(ただ、全文英語なんですよね...)
英語が苦手な方は以下に内容の解説をしますので、是非読んでください
(※グラフ画像などは上記論文からの引用です)
論文の目的
論文の目的自体はイモグサレセンチュウ単体でニンニクを腐らせるのか、菌+イモグサレセンチュウで腐るのかの確認です
ただ、色々な品種でそれを調べたところ、ニンニクの品種によってイモグサレセンチュウの増殖が違ってたよということが報告されてます
論文の中身
要点
このブログ内で言いたいのは、まとめるとこれだけです
「西南の品種でイモグサレセンチュウが増えにくい(かも)」
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具体的な内容
4週間培養した感じだと、紫々丸とShima(島ニンニク(?))が増殖を抑えるのに有効なデータです ただ、8週間培養すると...
8週間培養すると、壱岐と平戸で増殖倍率が低いですね
この段階でRF(増殖倍率)が1を切っている品種はないので、どのニンニクでも増えてはいますが、平戸と壱岐では石川六片や福地ホワイトよりも増殖が抑えられています
論文の中身から分かること
この論文では元々の目的はイモグサレセンチュウが単体で腐敗を引き起こすかどうかが着眼点だったのですが、生産する側からみると増殖の品種間差のデータがありがたいように思います
これから、色々な品種で増えにくい要因が分かっていけば、抵抗性品種の開発や資材開発に役立つ可能性があります
今回の結果から、品種を変えて対策ばっちり!イモグサレセンチュウの被害を完全に防げる!ということではないので、ご参考までに
もし、品種を変えてみて、感想として被害が減ったなどあれば面白いですが、あくまで基礎研究なので今後の展開に期待しましょう
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